赤い酔星 通常の3倍酔っ払いながらのウイスキー&テツ旅ルポ

鉄道旅とウイスキーあっての楽しく豊かな人生であります。。

震災を受けたひたちなか海浜鉄道・湊線7両連結撮影会

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この東日本大震災でいくつかの鉄道が大きな被害を受けましたが、そのなかに第三セクターであるこの
ひたちなか海浜鉄道さんがあります。3テツでは、ここはいすみ鉄道さんと親しい鉄道ということから
鳥塚社長のブログではやくからひたちなか海浜鉄道の被災状況はわかっていました。
 
ひたちなか海浜鉄道の被害状況・吉田社長から鳥塚社長への手紙
 
上の記事にある三陸鉄道ほどの悲惨さはないものの、ひたちなかさんも湊線の線路が使えなくなり
現在は順調に復旧工事が進む一方、湊線全線が運休。バス代行輸送という厳しい状況が続いています。
 
そんななか、すこしでも前にともいうのでしょうか。 とにかくいまできることをなにかしようというのでしょう。
こういうときにしかできない、保有車両七両をぜんぶ連結しての撮影会が5月1日(日)に那珂湊駅構内である
というので、先週に引き続き、朝はやく起きてまたまたホリデーパスを使い、JR勝田駅に向かいました。
 (不謹慎にも朝からグリーン車で呑みながらですが・・・)
 
勝田駅のひとつ前、水戸駅を過ぎると沿線では瓦屋根にのっかったブルーシートや激しい揺れによって
平行四辺形になってしまった鉄筋コンクリート造りの建物が目に入り、ここが被災地である現実をカンジます。
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 JR勝田駅から那珂湊駅
会場へこんなカンジのバスが
各駅に相当するバス停を
結んでいます。
ブルーのジャケットの人が
海浜鉄道の職員さん。
慣れない車掌業務は大変。
停車するごとに降りて案内。
また、小銭の重さですでに
制服のポケットに穴が開いた
人もいるとか。
いやはや、ご苦労様です!
 
 
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普段から毎月開催している
駅構内の野菜直売会は
こんなふうに車内でやってる
 
 
 
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なにか特産品はないかと
早めに到着したつもりだったがすでにだいぶ売れたあと。
ほとんど100円くらいの安さ。
これなら売れますよね!
左は泥つきの長ネギと菜の花
かごの中は小豆でした。
 
 
 
 
 
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撮影会イベントは13時から
ですが、11時に到着すると
すでに連結されて撮影できる
状態になってました。
奥のホームでは湊線の老兵
キハ20系車両四重連結です
前身になった茨城交通
”丈夫で長持ち故障が少ない”
ことから全国のキハ20系を
中古でかき集めて営業してた
経緯から、このすばらしい
トラディショナルコレクションが
存在しています。
きっと彼女たちが観光資源と
なってこんどは湊線を救って
くれるのでしょうね。
 
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いっぽう、反対のホームには
いま現在、湊線で普通に
走っている旧富士重工
LE-Car型レールバス
三連で連結展示中。
 
 
 
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13時のイベント開始時間に
なると、まずは義援金贈呈式
が行われました。
この時間になると、かなりの
人手になり(公式発表500人)
NHK茨城放送局の取材など
もあり、かなりの盛り上がり
になりました。
中央のブルーのジャケットが
吉田社長。
となりの女性がウェブサイト
でブログを書いている
さおりんごさんのようです。
 
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湊線の役者のひとりが駅猫おさむクン。会場である那珂湊駅に住み着いているねこクンです。
当日はあちこちにご家族連れも多く見られ、あちこちでおさむクン、かわいがられすぎたのか
少々おつかれモードですぐに脱走 笑 そのたびに職員の方が確保に向かいます。
彼にも復興のチカラを貸してもらわなければならないんでしょうね。
( 後日注 ・ この写真のねこクンはおさむの仲間の コさむクンだということです。おさむは黒ネコなんですと )
 
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義捐金贈呈式が終わると
こんどは湊線応援団の手で
各車両のサボガラスに
このようなステッカーが。
ほんとにがんばってください。
応援シマス!
 
 
 
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この時間になると日向きも
だいぶよくなり、またさらに
人出も多くなってきました。
構内では運転士さんたちが
各車両をさまざまに動かす。
これはこの車両にべつの
車両を連結しようとしてるのを
撮影しようとしてるの図。
 
 
 
 
 
 
 
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特に人気が高かったのが
旧型車両のドアを開放して
自由にお入りくださいコーナー
 
みなさんボックスシート
旅に思いを馳せたり
各部や運転台を撮影したり。
私は持ってきたお酒を出して
擬似呑みテツ体験。
みんな乗りたいんですね、
キハ20系の旧型車両。
復興イベントのヒントですね!
 
 
 
 
 
じつはひとつ前のいすみ鉄道キハ52オーナー試乗会の記事に吉田社長からコメントをいただきましたので
義捐金贈呈式のあとにお礼かたがた、すこしお話をさせていただきました。
吉田社長は第三セクターとして建て直しに成功した富山・万葉線で活躍した方です。
いすみ鉄道の鳥塚社長のようにエネルギーが前へ前へというタイプではありませんが
内に秘めた闘志はたいへんなものがある方のようにカンジます。
ただでさえ経営の厳しい第三セクター鉄道なのにさらに前向きでいられる姿勢、タダモノではないと思います。
私はテツの立場からひとつお願いをしてきました。それは旧型車両たちをせめて日祭日には積極的に動かし
その運用予定をウェブサイトで公開してください、ということです。じつはいまでも公式サイトには週末列車という
コンテンツがあってダイヤと運用車両が書いてあるのですが、どうも最近は週末でも残念ながらLE群が
運用されており、鉄道ファンとしてはこれは残念に思っていました。吉田社長とお話したなかではこのことは
私が思うほど簡単なことでもないようなのですが、実際にこの日、旧型車両を目当てに集まったこの人出。
また、いすみ鉄道のキハ52の運行がパニックになるほどに盛り上がっている現実。
それに昨年のGWにJR久留里線国鉄色のキハ30の運用を公開したところ、かなり盛り上がったという実績。
ひたちなか海浜鉄道湊線にはこれだけの ” 資源 ” があるわけなのですから活用しないテはないでしょう。
たとえば専用台紙を販売して、毎月各旧型車両乗車イベントを一両ずつ行って特製スタンプ捺印。
フルコンプリートできたら記念品をさしあげま~す!なんてのもできますよね?
旧型車両の予定運行で乗りテツが集まり、駅でグッズを買い、沿線で食事をしたりすることで地元が潤う。
そうなったら復興どころか、まさに3セクのあるべき姿になると思います。
 
なんてこともこれだけの役者がそろってれば考えられる、そういった意味では湊線は復興大丈夫だと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フルコンプの記念品はさおりんごさんとのツーショットチェキがいいとおもいま~す! 笑