赤い酔星 通常の3倍酔っ払いながらのウイスキー&テツ旅ルポ

鉄道旅とウイスキーあっての楽しく豊かな人生であります。。

唯一の ”急行” ブルートレイン はまなす の旅 (後編)想定外の事態!

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さてさて、8月末に行った、急行ブルトレはまなす日高本線の旅の後編をすっかり忘れてましたのでそろそろ。
 
早朝6時台にはまなすが札幌駅に着いたらさっそく北口前のサンクスで酒と氷と肴とおにぎりを買い、出発!
ここからが18きっぷの旅になります。 まずは6時台のエアポート快速から南千歳で普通電車に乗り換え。
 
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けっこう素朴だけど個性的なカラーリングですね。北海道の在来線は本数が少ないせいかどこも満員です。
夏の満員電車なので、けっこう暑いんですがみなさんなんでもないよう。
で、ちょっと不思議なクーラー?、いや違う?? これってなんだかわかる方います??
 
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ピンボケでごめんなさい。行きの列車はどれもほとんどこれから冷気?が出ていたのか、まあまあ涼しい。
が、帰りのキハはこれから風は出ていたものの窓全開! これなんだろう、クーラー?通風口???
 
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苫小牧からはいつものキハ40です。 がしかし、これ単コロよ! そのためかけっこう混んでる・・・
そんだもんであんまりローカル線ぽい雰囲気ぢゃない!
 
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          いや、やっぱりこの少なさは立派なローカル線だっ! しっかしすくね~!!
 
8:37 苫小牧発。
全長146.5キロ。 序盤は工場群の車窓が続きますが、すぐに海岸沿いの美しい景色に変わります。
長い路線なので1時間ほどは海を見ながら呑みテツ、いいね~。
で、後半に入った東町という駅を過ぎるとテツとおぼしきメンバーはそわそわし始めます。
そう、日高本線のもっとも日高本線らしいこの車窓。
 
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コンブ干しシマシマ海岸です!
高級品の日高コンブはこうやって作られているんですねぇー!
(カシオ・エクセリム携帯CA003にて撮影。どうも最近ベストショットをケータイで撮ってしまう傾向あり・広角なせい?)
 
これから日高本線に乗る方いましたら気をつけてください。 
この景色は東町~日高幌別の一瞬しかありませんので。。。 よく見ててくださいね。
 
で、コンブの次は ” 牧場のなかにある駅 ” 日高幌別
 
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          手前の柵、駅のホームの柵だかんね!お馬さんに遠慮しながらキハが通ります。
 
ほどなくして列車は終点様似に到着します。 ここから先、襟裳岬を通り過ぎた広尾までは未成線です。
そんなわけでこの先はそれを補完する?JRバスに乗り換えて本日の目的地、襟裳岬に向かいます。
行く人は必ず様似駅で往復のバス券を買ってください、500円くらいだったかな? 極端に安くなります。
 
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なんにもないなんにもないただっ広いだけの様似駅・・・
駅舎の対面にJRバスが停まり、一瞬ですぐに出発。途中はずーーっと海岸線ですが
こちらでもずーーっとコンブ干しシマシマ海岸が続きます。 ちと飽きる・・・
で、1時間ほどでバスは丘陵地帯の景色を楽しみながら襟裳岬とうちゃーく!
 
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 展望台から離れた人気のない場所でケータイに入れてあった森進一の ” 襟裳岬 ” を聴きつつ一節唸る。
 
♪~♪ えりィいーものぅぉ~春ぅうわぁーあっあーぬぅあにもぉーぬぅぁいー春ぅーでぇすぅーうぅーうぅ~ ♪♪
 
                 しっかし、夏だけどなんにもないわ。。。
 
 
       いや、なんにもなくない! こんなもんを運転台にのっけた観光バスを発見! 
 
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     なんじゃこりゃぁー! こんなツアーがあるんですねぇ・・・ なんて思って通り過ぎたが
     これが想定外の出来事の予兆とは、このときはまだ気づかない赤い酔星であった・・・
 
帰りの飛行機が最終便なので、ここは余裕を見て襟裳岬現地滞在20分ほどで帰りのバスに乗る。
どうせなんにもないからこれで充分。しかし1時間ほどの車内で、濃霧~雨~快晴~濃霧~快晴と
猫の目のように天候がよく変わる。大自然のなかにいるんだなぁ、と実感しますね。
また、NHKプロジェクトXにも出た防風林もなかなか、こんな斜面によく植えましたね、と思う。
 
さてさて、余裕を見たので様似出発まで時間がある。なんにもないが、よく探したら大衆食堂が一軒あった。
” 冷やしラーメン ” という名前の冷やし中華を可も不可もなく食べて、列車に戻ると そこにあったモノは!!!
 
               ” 満 員 列 車 ! ”
 
あれである、そう、上の写真の鉄道大好き倶楽部のツアー客である・・・
大挙するご老人軍団に全てのボックスシートは占拠され、わずかに二人がけロングシートが残るのみ。
あ~あっ、これで帰りの車窓は写真は撮れないわな。。。 しかたなくそのロングシートの一角で
さびしく缶チューハイなどあおりながら横を向いて車窓を見るが、意外とこれも悪くはない。
往路は写真に夢中になっていてあんまり車窓をよく見ていなかったかもしれないね。
どんなことでも、まず受け止めてみるのは必要なことかもしれない。
途中、ワリと大きな駅である静内では高校生が大量に乗車してきた。
一時的には乗車率200%ほどの本格的満員列車になってしまった。
8月第4週なので、北海道では学校がもう始まってるし、わたしのような18キッパーも乗っている。
ついでにけっこうかわいい女子高生も乗っている。話しかけると沿線案内もしてくれた 笑
単コロのキハ40じゃぁ、まあそんなもんかもしれないね。
 
帰りの車中で考えていたことがひとつありました。 日高本線のもうひとつの目玉は
長い海岸線沿いのサンセットタイムであります。まあ、この列車では夕日は工場地帯の通過時で
海岸線で夕日を見るならもうすこしかなり後の列車にしなきゃならないんですが
まあ、記念になにか1枚くらいは夕日の車窓をと。
 
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                   反対側運転席より。まあまあですかな。
 
鉄道大好き倶楽部のご老人方はまだまだ添乗員さんを中心に盛り上がってる。どうやらこのメンバーたちは
ほかの路線のツアーでもいつも一緒らしく、とても仲良しでにぎやか。まぁ、それはいいのだけれど。
” これでいいのか添乗員! ” と思ったのは、まあ不勉強なんだろうね。日高幌別~東町間の
例のコンブ干しシマシマ海岸についてなにもインフォメーションをしなかった。だもんでおばあちゃん方が
日よけを降ろしたままだったので、ツアー客はひとりもシマシマ海岸を見ていなかった。
そのクセ、幌別の牧場では私の横の窓にツアー客を連れてきて、人の迷惑顧みずで撮影させる。
こういうのはどんなもんなんでしょうねぇ~。。。    なかなか一生のうちに2回は来ないとこだけに。
 
                 予習は大切!
 
さてさて、苫小牧駅到着。キハ40 358くん、いちにちごくろうさま!
反対ホームからまたエアポート快速に乗り換えようとすると電光表示に ”19:03 行先 上野 ”
の表示。なんじゃあ、こりゃああと時刻表を見てみると北斗星だ。
日は傾き、だいぶ暗くて露出はキビしいけどここは1枚押さえようと。。。。
さすがブルートレインですね、遠くからDD51のヘッドライトが近づき、蒼い車体がホームに入ると
ホーム全体の雰囲気がキリッと引き締まる。 このオーラはやはりブルートレイン特有のものだぁ・・・
  
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               工場の街 苫小牧の雰囲気が出ているかナ
 
苫小牧から南千歳で新千歳空港に行く電車に乗り換える。20分ほどあるのでちょっと駅内探検。
18きっぷなので出入り自由だもんね。かつてはここが旧千歳空港への玄関口だっただけに
現在は普通の駅に成り下がってるのに大きい待合室があったりして過剰装備気味であります。
そんなわけでチト大きめのキヨスクでおみやげ物探し。モモンガくんのKITACAグッズがそこそこあるので
little TGVのお嬢様がた向けのお土産を物色する。そのなかで意外に大好評だったのがKITACAキャラメル
180円也。箱にモモンガくんのイラストが書いてあるだけなのだが、うたげちゃんはその絵に激しく大興奮し
ユキンコちゃんは職場のデスクに置いて眺めてるそう。
まいど女子テツ目線というのは安上がりでいい趣味でありまする。
 
まもなくホームにやってきた在来線普通電車に乗り継いで新千歳空港到着。
廃止は噂される青春18きっぷ。 まさかこれが最後か? と思い念のために下車印をもらっておく。
こんな華やかな駅でわかるかなぁ と思ったが ” 研修中 ” のバッジをつけた女性の駅員さんは
なにごともなかったかのようにさっと押印してくれた。 これが最後になりませんように。
まだ根室本線江差線も苫萌線も残ってるんです・・・