夕食時にだいたい1000円~2000円くらいの価格帯で買えるウイスキーを
お惣菜を食べながらオンザロックで戴くのが日常になっています。
そんなわけでスーパーやカクヤスで棚に目に付く
キリンディスティラリー 富士山麓 樽熟50°を買ってみました。
これも実売価格1000円ほどでサントリーの角あたりと競合します。
ほかのジャパニーズと違い、米シーグラム社の製造指導という特徴があり
他の多くの国産ウイスキーが63%前後でで樽熟成させるのに対し
こいつは樽熟成時の度数がボトリングそのままの50°ということと
180リットルのバーボン樽にこだわるという個性的なウイスキーです。
テイスティングノート
外観 色
薄めの琥珀色 クリアー
香り
立ちは意外に弱め ツンとした香り フルーティー 洋ナシ 花梨
積極的に香りを取りにいって左の鼻腔にかなり刺激を受ける
カラメル バニラ 右の鼻腔にフローラル、黄色い花のニュアンス
味わい
アタックでエステリー、強い樽のニュアンス 強いバニラ
1~2滴加水するとさらに樽のニュアンスが強くなる
真ん中すぎからフルーティー、シロップ漬けのカクテルフルーツ
スモールバッヂバーボンに見られる化学的果実風味
ハナにぬいてウッディ
余韻
スパイシー エステリーをひきずって長い
氷で冷やすと香りが失われるウイスキーの典型、
あれだけ複雑だった香りがほとんど失われてしまう
味わいとしてはツンと強烈、甘さ&軽い渋みを伴ったバニラ
余韻に樽のニュアンスを感じる
やはりかなり個性的な商品だと思います。
他のジャパニーズブレンデットとはあきらかに違う方向性。
おそらくグレーンウイスキーの割合が多いのでしょう、
バーボンのスモールバッジ商品と同じ系の化学的フルーティーさが強い
日常飲むのにはちょっとアクが強いカンジがしますが
デザート的にニートでちょっと飲むには意外に変化を楽しめる
おもしろいウイスキーだと思います。
デイリーユースでロックにするにはちょっと強烈かな・・・
そういった飲み方ではロックでも深みをカンジる角瓶に軍配が上がります。