わたしの好きな銘柄のひとつにラフロイグがある。
いうまでもなくアイラ島を代表するようなスモーキー、ピートのテイストだから
当然前回書いたスコ文研であったピート由来のセミナーにも登場した。
そのときサンプルを配っていた講師が偶然バランスを崩してこぼしそうになり
” これが服についたらみんな電車乗って帰れないね! ”
と思い、その色、立ち香のヨード臭、強い甘みからもそれを確信したのだが
時間が経つにつれその確信がだんだん揺らいできた。
なんだか自分の知ってるラフロイグよりヨードが弱いし
第一甘すぎる、樽香も妙に強い。
そうこうするうちに発表する時間となり答えはラフロイグで正解ではあったのだが
いや、あのときに心に生じた感じた迷いはいったいなんだったのか?
” 日本人は味がわからないからスコッチは日本向けには仕様を変えている ”
というのがある。 美味しんぼ#70でも触れられているが
たしかに過去、日本のウイスキーの歴史の中で
原酒を10%以下しか使わない時代があったのはメーカーも認めた事実で
そんなモノを呑んでいる国民にはたいしてウイスキーの味なんてわからんだろうから
スコッチは日本向けの商品は本場のものと違うのを輸出しているというものだ。
あのときそれを思い出した。
たしかにウチにある写真のラフロイグは知人から英国出張のお土産に頂いたもの。
対してセミナーで使ったのは当然正規品でしょうから
それがあのとき生じた迷いの原因なのか・・・?
そしてきょうの昼間に会社でそんなことを考えながらウェブでサボっていたら
偶然こんなウェブショップを見つけてしまった。http://item.rakuten.co.jp/shinanoya/4560346485733/
やっぱりあの噂はほんとうだったんだね・・・
日本の酒造会社に買収されてしまったB社の行く末を心配する件りがあるが
ラフロイグもまたこの酒造会社がインポーターである。
また、やはりこちらがインポーターを努める人気のM社も
仕込みは硬水だが、日本向けには割り水に軟水を使っているとも噂される。
まあ、こちらは日本のユーザーの口に合うよう気を使って、 ともいわれていて
そういう理由ならばまだわたしたちの気持ち的には救われるのではあるが
この国で、普段美味しく頂いているスコッチがみんな本場ものとは違うとしたら。。
なんだかスッキリしないものがある人もいるんだろうね。
いつか知り合いのアキバのメイドさんが
” ラフロイグは香りが好き! ”
な~んて言ったとき、嬉しいのになぜか違和感をカンジたのは・・・
やっぱり感覚的にこういうことだったんだね。。