7月は当直勤務のために毎月参加している
ウイスキースクール西麻布で並行して行われている講座のなかから
に参加してみました。
ちょうどバーボンフェスやバーボン屋形船に参加した直後なので
これらをまとめるのにちょうどよい機会です。
ストレートで飲んだ場合、細かい違いはあるものの
基本的にどのウイスキーも香味を構成する要素はいくつもなく、
たとえばバニラ、樽から来るスパイシー、蜂蜜、メイプルシロップ
柑橘、チャーした樽のニュアンスなどがあるくらい。
ことにバーボンはこれらがほぼ全てのウイスキーの中に存在するので
ブラインド状態で見分けるにはそれぞれの香味のあるなしではなく
どの香味がどれくらいのボリュームで存在するのか、がポイントになる、
その比率の違いを見分けるには製法と材料比、いわゆるマッシュビルを
理解しておくことが必要になります、と前置きしてテイスティングが始まりました。
今回のテキストはこの6種
見分けるポイントとして
1.ジャックダニエル
例のチャコールメローイング製法の影響ですっきりしているのはいいが
バーボン特有の風味まで取り除かれていないか?結果単調ではないか?
2.メイカーズマーク
材料に小麦が含まれることから突出してマイルド
また、樽のニュアンスがアタックから極めて強く展開する
3.カナディアンクラブ12年
造られているといわれている、グレーンのニュアンスはわかりやすいはず
4.バッファロートレース
標準的ともいえるバーボン。ひとつだけ立ったものがないバランスがよい。
香りに微妙にフローラル、弱いパフューミーが含まれる
5.ワイルドターキー レアブリード
本来のワイルドターキーは強いボリューム感、強い樽からのニュアンスが
特徴であるがラベル変更以降、ややマイルドになってしまった。
本来の味わいはこのレアブリードあたりからがわかりやすい
6.ジム・ビーム ri 1 (ライ・ワン)
一般的にライウイスキーの特徴としてはスパイシーが言われているが
本来ライの特徴的フレーバーとしては人工的フルーティー、
ジェリービーンズなどのニュアンスが挙げられる
などなど、これら北米ウイスキーのなかから特徴的なサンプルを抜粋し
テイスティングを中心に解説されるとともに
これはおそらくはウイスキー製法の講座からと思われる資料も使い
他のバーボンについての解説も行われました。
ともすればこのシングルモルトブームのなかで
軽く見られがちなこれら北米のウイスキー。
バブル期からつい最近までこの国の夜を彩ったボトルばかりです。
バーボンでなければ・・・ と思う料理も数多くありますし
高齢化社会の中でお年寄りにはやさしいカナディアンも存在します。
ジャンルにとらわれず幅広くウイスキーを理解しなければな、と思いました。
また、この基礎講座の特徴として目の前のサンプルに対し
” ズバリ、このウイスキーはなんですか? ”
といういちばん緊張する質問がありません。
そのワリにはテーマが事前に公表されているので予習ができ
実際、自分も6種類中5つは当てることができました。
5個も当たったら大喜びなんですがね、、 なんでこんなときに・・・ 笑
しかし、このテを6種類サンプリングするのはけっこうキツかったのもまた事実・・・
講師も最後は真っ赤でした 笑
講師の谷嶋さん、受講者のみなさん、ありがとうございました。。