赤い酔星 通常の3倍酔っ払いながらのウイスキー&テツ旅ルポ

鉄道旅とウイスキーあっての楽しく豊かな人生であります。。

ベンリアック16年 テイスティングノート

イメージ 1


あけましておめでとうございます。

新年第一回目のテイスティングノートは現代モルトシーンでは注目度の高い

ベンリアックのスタンダードナンバー、16年からいってみます!



香り

立ちはかなり弱い が、弱い中にもシッカリと主張している
黒土、腐葉土などのピート由来の香り
奥からパインアップルなどトロピカルフルーツ
抜栓後、開いてくるとバレンシアオレンジ
トワイスアップにするとレモンクリーム、カスタード、トロピカルフルーツが
逆転して前面に出てきてピート風味が奥から主張してくる


ライトボディ 全体の雰囲気はとても上品だが線が細いので
それがなんなのか表現するのが簡単ではない
アタックでフレッシュな麦芽のコク、真ん中でパインの爽やかな甘さ
そのままハナに抜いて泥炭そのものの風味


余韻

あっさり途切れる、あえて言うならピート風味が短くフェードアウト


ライトボディでとても線が細いので風味が取りにくく難しいモルト
喩えるならBMWの小排気量6気筒エンジンのような
トルクの細い繊細なものだがその一瞬のスイートスポットは官能的。
アタックから後半の味わいの一瞬にあるスイートスポットはそういうこと。
評価の高い限定のベンリアックはフルーティーさいっぱいというイメージが高く
そのイメージで飲んでしまうと意外にピーティーなのに戸惑ってしまう。

小難しい風味表現はなしにしてクラシックなピートの雰囲気と
パイン風味の華やかなスペイサイドモルトということでいいと思う。
そんなわけなのでマリアージュも特にナシ。
BGMもなく、テイスティンググラスを置いてストイックに味わおう。。