1時間に1本なら1時間、自由です
なんて素敵なローカル線を言いえたサブタイトルなんでしょうか!
OZmagazine おそらく関東くらいで発売している女性誌なのですが、ときどき秀逸な旅特集をします。
そのオズの初めてのテツ旅特集はテツ旅の著書もあるエッセイスト、酒井順子をメインライター兼
モデルに据えての総力大特集号。異例の巻頭の編集長の言葉に本気さがあふれています。
酒井さんのはじめの最初の書き出し、”明日、ローカル線で旅しよう”のページには
乗りテツがなぜテツ旅をするのか? みんななんとなく頭の中にある理由が明確に書かれていて
この本はただものではない! とのっけからカンジさせてくれます。
メインの内容はシロウトの女子テツビギナーがこの夏にムリなく行けそうな関東近郊のローカル線で
本のサブタイトルにあるように、終点の日帰り温泉施設に3時間かけて行くような旅ではなく
フラっとおりた駅の歩ける範囲にある素朴でかわいい、しかもずっと印象に残るようなお店を
アテンダントさんや駅員さんから聞き出してちょっとずつ何軒も紹介というような独自のスタンスが潔い!
また、一路線ずつこのようなスタイルで紹介されているので単純なローカル線データベースとしても
保存版として使うことができそうです。こちらのページは編集子が実際にいってみて列車はもちろんのこと
沿線の雰囲気など実際にカンジた印象がことこまかに克明に書かれており、どの路線を見ても
イッパツでいってみたくなることウケアイでございます。
ちょっと褒めすぎのキライもありますが、おそらく普通の企画で普通に取材を始めたら
本を創る側もハマっちゃったんでしょうね。 楽しんで創ってるのがページの端々から伝わってくる・・・
そんな一冊です。
しかしこの夏、この本を片手のワンピース姿の女子がローカル線にあふれたら・・・ 素敵でしょうな!
(妄想しすぎ!)