赤い酔星 通常の3倍酔っ払いながらのウイスキー&テツ旅ルポ

鉄道旅とウイスキーあっての楽しく豊かな人生であります。。

トワイライトExp. 食堂車・ダイナープレヤデスの魅力

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なにもいわれずにこの写真を見て寝台特急の食堂車とわかる人はいるでしょうか?
 
この雰囲気のある豪華食堂車がトワイライトエクスプレスの目玉であるダイナープレデスです。
現在食堂車を持つ列車は北斗星カシオペア、そしてトワイの3列車のみ。
なかでもランチメニューを提供しているのはいまではダイナープレヤデスの下り列車のみになりました。
上の写真はランチタイム中に撮影したものです。 (照明がいい雰囲気なのはトンネルの中なので)
メニューはこれでもか!というくらい豊富なのですがここでは食堂車のスタンダード。
ハンバーグステーキとランチセットをオーダーしました。(ちなみに1380円+700円 まあ妥当でしょう)
味はまじめにミンチを練ったというような田舎の洋食の銘店といった安心して食べられる味でした。
ちなみにこの時間の超人気メニューは海老フライ添えのオムライスですが
さすがに男一人でそういったものを食べる勇気はなく・・・
 
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ダイナープレヤデスの最大の魅力は夕日を眺めながらのディナーということになるのですが
夕日が見られる1回目ディナーを予約していたのならば、必ず早い時間にランチに行くことをお勧めます。
というのも、海側のテーブルは2人用のものが4卓だけ。食堂車のマネージャーはまず、ランチに来た客から
ディナーの有無をチェックし、予約シートに記入を始めます。なのでランチの最中にディナー券を持って
「海側よろしくね!」 といってしまえば・・・ そういうことです、一人客でもそういうことでした!
クルーの心理としたってランチも来てくれたひとにいい席を、というのは人情でしょう!
 
北陸トンネルを抜けて、親知らず子知らずのアナウンスが車掌からあると
まもなくダイナープレヤデスから1回目ディナーの準備ができた旨、アナウンスが入ります。
 
さて、私が常連で普段通っているのは絵に描いたような赤提灯ばかり。
フレンチディナーの解説なんてどうやったってできませんが
写真を見ていただけるだけで12000円の価値はわかっていただけると思います。
約1年前にあったトワイライトエクスプレス 20周年記念メニューです。
 
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前菜 地中海風海の幸のタルト仕立て ソースヴィエルジュ
 
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魚料理 すずきのポアレ ズッキーニと生ハムのクリーミーリゾット添え
 (個人的にはこのスズキが印象に残りました、ふっくらカリカリで・・・)
 
 
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肉料理 牛フィレ肉のステーキ シャスールソース 20周年のきのこと野菜添え
  (この皿がトワイライトExp.就航時と同じものなのだそうです)
 
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デザート 赤メロンのスープ仕立てとアニスとミント風味のシャーベット
 (就航時には夕張メロンのカットを出していたことにちなむとのこと)
 
これだけの料理を一流レストラン並みの接客と、この車窓で楽しむのですよ・・・
 
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テツならばお金を貯めて1回は味わってください、ホントに感動するから!
 
ダイナープレヤデスはこのあとにもう1回のディナータイム。
そして、えーと21時からだったか? お酒と軽食のパブタイムに入ります。 ここでの思い出。
 
ガランとした食堂車でひとり寂しくメニューで飲み物を選んでいると
セカンドクルーの鈴木さんから声を掛けられました、「〇〇さん、お飲みになりますよね?」 と。
鈴木さんが持っていたのはディナーで頼んだスパークリングワインのビン。
一人旅がゆえ、呑みテツのくせに1本頼んだワインを2杯ぶんほど残して個室に退散したのですが
彼はパブタイムを見越して私の名前を記入した紙をボトルに貼って冷やしてとっておいてくれたのです!
正直、甘くて好みの味ではなかったのですが、この2杯のワインの味は
彼の笑顔とともに思い出の宝箱の中に大切にしまってあります。
これも20周年メニューの ” エスカルゴの香草バター風味 ” といっしょに。
 
 
追伸・秋アキさま  ここのビールの銘柄は ”サッポロクラシック”です。これにはJR-Hの思惑が働いている
ようで、北斗星カシオペアも同じです。がしかし、1年前にはエビスの小瓶が提供されており、この温度管理が絶妙。たぶん10度Cくらいでワイン庫に入っているのではないかと思われます。この温度で呑むエビスの風合いはすばらしいもので、なんでもかんでもガンガン冷やしてしまう日本人の呑み方に一石を投じるものでした。
このときの肴が本格的な ソーセーシのザワークラウト だったのですが、いまではどちらもメニューから
外れてしまったのはイチ呑みテツとしてはたいへん残念に思います。