冒険とは結果ではない。むしろそこに至るまでの過程である。
これは70年代後半から約10年という短い時間を駆け抜けた
女性二輪ジャーナリスト(というくくりではくくりきれないのですが)
トワイライトエクスプレスの旅。東京在住の場合、正午発の列車に乗るために新幹線で大阪駅に向かい
そのうえで1495,7Kmの旅。その後さらに航空機や新幹線などで帰京するのですから
こうなるともうすでに冒険の領域です。
そこで、その時点で存在しているブルートレインに全線完乗するという目標を立てました。
しかしそれは同時にチケットゲットという難関をまず通らねばならないという現実に直面したのです。
ここではチケット入手は超難関となり、まともに取るのは完全に無理。
そして次に計画したのがトワイの乗車だったのですが
実際入手に動くまでトワイがこんなにたいへんだとは想像がつきませんでした。
これは比較的簡単にチケットを取ることができ、たとえば当日でも個室が取れたりします。
いわゆる ” ツアートレイン ” これらのチケットはそう簡単には取れません。
何故かといえば、これはJRの使っているチケット発給システムのマルスの使用ルールが影響しています。
この3列車は大手旅行会社のツアーに組み込まれていることが多く
その場合には乗車日の3ヶ月前にマルスシステムを開くことができます。
がしかし、私のような個人客が予約しようとする場合のルールは発売日前の1ヶ月前の午前10時にならないと
なのでこの3列車を予約しに1ヶ月前に窓口に行ったときはツアーのあまりということになるので
発売数はほんの僅か、あるいはゼロ・・・。
この事実がトワイライトエクスプレスにはなかなか乗れない理由なのです。
しかし、このチケットがなければブルートレイン完乗の目標は達成できません。
そこで、ウェブを駆使して情報を集めたのですが、もっとも役立ったのはミクシイのトワイのコミュでした。
” チケットゲットまでの道のり ”というトピ。これがなければあの夕日の美しい時期に
プレミアのついていないみどりの窓口でのトワイのチケットを入手することは不可能だったと思います。
じゃ、どうやって取ったのかって? ここにそのまんま書いてしまったのでは冒頭にあるように
みなさんが冒険に至るときまでにある過程の最大の楽しみを奪ってしまいますので・・・
でもやっぱりちょっとだけ書いておきましょう!
① 確実に1ヶ月前の10時打ちをしてくれるみどりの窓口を見つけておくこと。
混んでいる駅では10時ピタは困難ですし、逆にブルトレの発給をしたことないような小さい駅では
ちゃんと操作できるか??? 怪しいモノがあります。
もよりのいくつかの駅の窓口の状況を把握しとくのはテツならば当然だと思います。
② ツアーの出発日としては人気がないような日を選ぶ
③ 1ヶ月前に取れなくてもあきらめないず、旅行当日乗車直前まで何回でも空席照会を試みてください。
取れない原因はツアーなのですから、旅行社は予定数の集客ができなければJRに席を返します。
パンフレットを熟読してツアーの締め切りが何日前か調べれば席を返すタイミングは簡単に推理可能です。
と、そんなことをして入手したのが上の写真のチケット。約1年前の山側シングルツインです。
夕日がウリモノのトワイなのですが、海側の逆向きにたった6室しかないこのポジションは
立山連峰、白山、琵琶湖、また長時間楽しめる内浦湾を眺めることができ、通には人気があります。
じゃ、夕日はどうするのかって?
たった1時間くらいのことですよ、その時間には食堂車・ダイナープレヤデスでディナーを楽しむんです!
ということで、次回はこの豪華食堂車について書いてみようと思います。
あ、そうそう、チケットが取れたら急いでディナーの予約をしましょう!
ディナーはチケットを持っていないと予約が取れません。で、トワイのディナー予約のマルス操作は
たいへん難しいらしく、たとえば私が行った中央線のワリと大きいN野駅では悪戦苦闘の末
なんと発給に40分もかかりました、みなさんご注意ください。
(下の写真の手前が食事予約券です、奥の朝食予約券は各室に御用聞きが来ます
右のシャワー券は食堂車に出向いて購入します、予約時間は早いもの勝ちなのでこちらもご注意ください)