きょうは昼時に取締役に呼ばれ、帰りがけにちょっとした用事をすませて帰ることになりました。
用事は予定通り30秒くらいで終わり、さあこれからどうしょうか?
場所は東京の下町森下。 ここには東京3大煮込みの一角を占める酒場、山利喜があります。
毎日秋元屋やたつやといった最高のもつ焼き屋に通うわたしは煮込みももちろん大好き!
山利喜はここのところけっこう長く建て替えで仮店舗営業だったためなかなか足が向かなかったんですが
これはちょうどいい機会。 時間もちょっと待てば口開けの17時すこし前だったので行ってみることにしました。
ところで今週の3テツは本来の ” テツ旅ルポ ” をなんだか外れ、すっかり旨いものブログの様相?
がしかし、今週は訪問者数がけっこう多く、これはこれでありがたいことでもあります。
けっしてテツ旅をわすれたわけではありませんのでちょっとおつきあいください 笑!
山利喜はもともとはやきとんの大衆酒場で先代から煮込みは東京に名を轟かせた存在。
が、いまのご主人の代になってからもとはフレンチの料理人だったことから
伝統の煮込みに洋のエッセンスを加え、またガーリックトーストを添えていっしょに食べることを提唱し
さらに伝統のもつ煮込みをブラッシュアップさせたのは東京ののんべぇならワリとよく知ってるハナシ。
その煮込みは大切に加熱された陶板に載せられてグツグツいってる状態で提供されました。
味はワインでやわらかくされたもつが口のなかでとろけます、うまいーっ!
評判のように、ややデミグラスソースっぽい味わいで、
なるほどこれなら残った汁にガリトーをぬりぬりして食べるとこれはとてもおいしいのでした。
そういう雰囲気なのでもつのエグさとはまったく無縁で、これなら煮込み初心者の女の子でも大丈夫ですね。
そう、もつのラグーといった味わいでもちろんワインにもよく合います。
おもしろいのはいちばんお安い、いわゆるグラスワインで、いっぱいめはスペイン産のだったんですが
2杯目は ” こんどはフランスでいってみましょー ” と、ちがうのを出してくれました。こういうの嬉しいですよね。
お店の雰囲気もまたおもしろく、当然のようにぬた、湯豆腐、刺身、といった酒場メニューは揃っています。
もちろん、種類は多くないですがやきとんもあります。(注文は2本からで1本150円の酒場価格です。)
その一方、このような・・・
しっかりとしたお味の 鶏レバのテリーヌ 800円 (フランスパンつき) なんてのに代表されるフレンチメニューも
散見し、なんだか和の大衆酒場のテーブルを一瞬でビストロに変えちゃうこともできるおもしろいお店です。
味はかなりしっかりとした野性味のある味で、ひとりで食べるにはチトパワフルなのですが
添えられたにんじんサラダ、赤キャベツサラダは機能的に口の中をリセットしてくれたので最後までイケました。
こういうところがちゃんとしてるのがうれしいのですね!
ガーリックトースト専用のオーブンもカウンター内にあり、フランスパン好きなワシにはもーたまらんっ!!
煮込みもそうでしたが、ワインがおいしく呑める大衆酒場です、もちろんワインはいろいろあります。
でも〆は 磯汁 250円 にしました。
たぶん、湯豆腐に使う鱈のアラなんだろうな。
ことしの冬はとても寒いのでアクセントのゆずの風味がまたいちだんと味わい深く感じます。