赤い酔星 通常の3倍酔っ払いながらのウイスキー&テツ旅ルポ

鉄道旅とウイスキーあっての楽しく豊かな人生であります。。

銘店はおしえてくれる 食堂 七彩  (中野区 都立家政)

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おそめの昼飯は近所にある食堂七彩で坦々面

箸を入れた瞬間ねっとりした重い手ごたえ。
なに? とたずねると自家製ゴマのペーストだとか。
なるほど、辛さの元になってるラー油とかの元ネタだから
おいしいし相性はバツグンなんだね!

この店はいまではめずらしくないけど無化調の先端。
はじめて行くとたいてい ” 味がうすくてよくわからない ”
というリアクションが多いのですがじつはこれはかなり危険。
化学調味料はわずかな旨みをアンプのように増幅してるので
ほんの少々の食材に含まれる旨みを口に入れた瞬間、
スイッチを切り替えたようにおいしい! とカンジてしまいます。
そして同じ食材ならなにを食べても同じ味しかカンジなくなる。
これを日常的に繰り返してると化調がないと旨みを感じない
いわゆる味覚障害というやつになってしまいます。
七彩に通いはじめたころの自分もじつはそんな状態で
なんでこんなおいしくないものに行列が出来てるんだろう?
と思っていながらもそれは何故か?と何回も通っていました。
しかしある日、考え事をしながら偶然奥歯で長く麺を噛んでたとき
ふいにふんわりとした ” 麦の風味 ” をカンジたのです。
そこに合わさった煮干かおる醤油味スープが素晴らしかった!

食べ物の味覚というものは口腔内や舌のいろんな部分ごとに
味わいを感じる場所が違うし、口に入れた瞬間がよかったり
よく噛んだほうがおいしくカンジるものとかも存在します。
化調にならされたこの時代の私たちはそのことを忘れてはいないか?
七彩はときどきそんなことを確認させてくれます。
もちろんそれはウイスキーテイスティングにも役立っています。。