赤い酔星 通常の3倍酔っ払いながらのウイスキー&テツ旅ルポ

鉄道旅とウイスキーあっての楽しく豊かな人生であります。。

スーパーニッカ テイスティングノート

イメージ 1

” ポスト竹鶴12年を探せ! ”  第1弾はおなじNIKKAのスーパーニッカ。
これは酒友である秋田県在住の鉄道カメラマン、佐藤和博さんの推薦です。
実売価格1500円前後と国産ブレンデッドとしてはわりといいクラス。
鉄道マニアとしては新幹線の車販でミニチュアボトルが売られているのも
おなじみのブレンデッドウイスキーです。


外観・色
コハク色 よい輝きがある 粘性は普通

香り
立ちは普通 意外にフルーティー余市原酒様のもっさりフルーツ感
奥のほうからピートのニュアンス、黒土 腐葉土 泥炭の湿っぽさ
モルティな甘い香り

味わい
アタックはマイルド、ここで初めてブレンデッドらしさをカンジる
まんなかまで来てフルーティーアプリコットジャム

余韻
中程度 甘い

香りとしてストレートでのもっさりフルーツが華やかさに転ずる
味わいとしてそのままだとピートのニュアンスが閉じるが
柿の種でも煮物でも醤油系の食べ物とマリアージュすると
再び山の黒土、余韻にキノコっぽさがふと現れる

水割りで
ハーフロックを試してみたのですが
単調な甘いウイスキーになってしまいあまりおすすめしない。
ブレンデッドのワリに、あまり伸びはよくない印象。
昭和の時代にサントリー オールドにかなわなかったのが納得できます。
スーパーニッカがダメなんじゃなく、そういう用途のウイスキーではない。


現行、実売1600円前後というのは角瓶が実売1000円なのを考えれば
なかなかハイクラス、スーパーの名を冠するのも納得します。
イメージよりもはるかにフルーティーなのは意外でした。
ブレンデッドなのにほとんど宮城峡蒸留所原酒のニュアンスを感じません。
おそらくリリース時にはまだ余市蒸留所原酒と明石グレーン工場の原酒のみだった
伝統を頑なに守っているのかと思われます。
オンザロックスに限定すればなかなかいい味わいを持っていますが
ただし実売2200円前後だった竹鶴12年と比較すると
マルチパーパスではない部分ではCPの部分で見劣りするかもしれません。