先日、ボトル購入時の記事で好評いただきましたストロナチーを開栓してみました。
テイスティングノート
外観・色
薄めのゴールド 若干のオリが見られる
香り
立ちは弱いが刺激臭,ツンとくる ピートが効いている 麦の甘い香り
ピートそのものの刺激臭 奥から若干燻製香、ロースト香 カンロ飴
ワイルドなハチミツ
味わい
アタックでほろ苦さを伴う甘さ、カラメルソースをかけたプディング
真ん中でやはりピートをカンジる 後半はかなりスパイシー
ハナに抜いてもやはりスパイシー 呑み進むとベリー系のジャム
余韻
ほんのりスパイシーがかなり長く続く
このプレーンなボトルは撮影もむずかしいし
たいへん捉えがたいウイスキーだが集中して味わうといろいろ見えてくる
玄人向きのモルトなようで私のような初心者は苦労しました。
またベンリネスというあまり一般的でないモルトゆえ
事前のイメージがまったくないのにも困りました。
ウイスキーマガジンジャパンのノートと答え合わせをしてみても
このモルトを構成するキーワードは全て取れていたので一安心。
まず香りで前面に出てくるピート感は仕込み水が
花崗岩とコケで覆われたベンリネス山の山肌を貼っていることのよう。
ハチミツ風味というのはピートそのものの風味＋麦の甘さから、
また、カラメル風味はピート由来のロースト香＋麦の甘さから来ているようです。
そういうわけで風味を理論づけて理解できる気持的にすっきりするモルト。
積極的に風味を取りに行けばワイルドさ、スパイシーさもありますが
サラッと飲めばプディングっぽいスイートな楽しみ方もできる
マルチに楽しい１本といえると思います。
ボトラーズ商品でありながら５０００円を切る価格も充分に魅力的です。
