中学を卒業する直前の国語の授業のときに
初老の女性教諭が教科書の内容とまったくちがうことを1時間話し始めました。
その内容は、高校生になるにあたりの素行についてあれこれ。
タバコは体に悪いとか、女子は痴漢に気をつけろとかのもろもろ。
そのなかにひとつ入っていて覚えているのが
あんたがたが通学に使う伊東線とかは観光客の人が乗る電車なの
だからそういう人たちが立ってたらとっとと席を譲んなさいよ!
高校を卒業したらこんなかの何人かはホテルとか観光で食べてくんだから
そういう人たちはあんたたちのお客さんなんだからね!
いやいや、こんな昔のことを思い出しちまったのは
記事が書いてあったからであります。http://isumi.rail.shop-pro.jp/?day=20120606
すでにいすみ鉄道は多くの人の努力と支援で存続は大丈夫にはなったけれど
まだまだ地域活性化のキーワードとして
こういった運動はあちこちで残っているようです。
その記事の中の一文に
私は日本全国を旅していますが、いすみ鉄道は高校生のマナーが
とても良い路線で、もしかしたら日本一ではないかと思うのです。
という記述があります。
これだけ見ると鳥塚社長がいすみ鉄道をひいきめに書いてるんじゃ、と思いますが
わたしも日本全国を旅するなかでいすみ鉄道は高校生のマナーが
とんでもなくいいと思っていて、それは仲間にもよく話しています。
初めていすみ鉄道を訪れた日の出来事です。
懐石料理列車のお昼の時間は薄曇りでしたが
半日ほど、日曜日の沿線をウロウロしているうちに大雨が降り出し
部活帰りの高校生が雨に濡れて、たくさん乗車してきました。
その中の女子高生の会話。
「 ガラガラなんだからそこ座ればいーじゃない 」
「 えっ、だめじゃん、ビショビショのジャージで座ったらイス濡れるじゃん
日曜とか観光の人とかがそこ座って服濡れたらもー来なくなっちゃうじゃない
いすみ鉄道なくなったら学校行けなくなっちゃうよ !きゃはは 」
まあ、半分冗談なんだかそうでもないんだか。
でもこの時期はまだいすみ鉄道の存続が決まって間もない時期ですので
あながちブラックジョークでもなかったんでしょう。
でも、日常で学生たちが普通にこんな会話をしながら
マナーと路線の存在意義を認識してるのはすばらしいですよね!
学生も含めた地元全体が鉄道の存続を真剣に考えている路線で
実際に車両の洗車活動や駅の清掃、美術部による駅名標の製作なども
活発に行われているくらいですからこれくらいの自覚は当然あるんですね。
あちこち旅しているとなかなかそーでもない地域もあり、比較すればよくわかるので
鳥塚社長の記事を支援する意味できょうはちょっと書いてみました。
北海道は全体的に高校生のマナーは
最悪の部類に入る。
大声、床の座り込み、ゲームの大きな音
大勢による駆け込み乗車など
なんでもありの状態である。
放置しているJRの職員にも問題アリ。
教育側もどうなってるんだか不思議。
18券の時期はそれでも学生休みの
時期だからまだマシなんだろうけど
がしかし、日高本線は例外的に
学生のマナーはよい。
積極的にすすんで観光客に席を譲る
高校生多し。デッキでも大声を出さない。
こういう実情を目の当たりにすると
やはりようは教育か自覚の問題かとも思う。
おもしろいのは羽越本線。
目を覆うばかりに服装のハデな
わかりやすい不良っぽいのが多く
あーすげーのに乗っちゃったよ・・・
といつも思うのだが、その行動はおとなしく
せいぜいケータイを見つめる程度。
最近残念に思うのが長野県。
2008年ごろから大糸線に通ったころは
みなおとなしく、さすが教育県長野!
と思ったものだが、年々北海道化している。
教育側の行動にに期待する。
鉄道職員もちゃんと注意しなければならない。
おなじ長野県でもおもしろいのが飯田線。
さすがに200キロもあると地域差がある。
辰野から伊那松島あたりまでは
さすがに長野県、かなり残念なマナー。
逆に愛知県側の豊川あたりまでの
三河地区は品行方正、とてもおとなしい。
さらに旧三信鉄道区間はさらによく
部活どおしで競技の技術について
大きすぎない声で議論したりするのが
よく見られる光景。
さらには城西駅ではそこにいた全員の
女子高生が 「 おはよーございまーす! 」
といってくれた、感動!!
それでは我が伊東線は
昨今どーなってるんだろーか?
とても心配。
どなたか東伊豆のかた、
コメントしていただけませんか・・・