ずいぶん更新をおやすみしてすみません。
いやいや、前の記事にも書いたとおり、9月は春の講座からおつきあいしている
鉄道写真家 山崎友也氏の鉄道講座に5回も出席し、また課題もあったことから
いっぱいいっぱいになっておりました、面目ありません・・・
こんかいはその報告です。
9月4日 首都大学 熱血鉄道写真塾 第1回
この日から9月の毎火曜全4回、 ” 熱血鉄道写真塾 ” というタイトルで行われる
冒頭の説明ではこの講座はすでに鉄道写真をバリバリ撮っている人が対象。
なので基本的に褒めることは一切せず、けなすことでレベルアップするので
決してメゲずに、また変に落ち込んだりせずに聞いてほしいといわれる。
まず最初の2回は普段撮影している画像をUSBメモリーで持ち寄り投影。
それに対して山崎氏や他の受講生が意見する方式。
あとの2回は課題を出して同じ方法で講評するとのこと。
この日の山崎氏はあまりの熱血ぶりに20名分の作品のうち
半分しか終わりませんでした。 つまりさんざんけなされたということです。
先月のレベルが高かったGTY写真展の出品者でさえも・・・
恒例の講座後のホームルーム (つまりただの飲み会) でも
こころなしかややシュンとした雰囲気が漂いました・・・
9月11日 首都大学 熱血鉄道写真塾 第2回
前回はわたしまで順番が回らなかったので今回は批評してもらうことができました。
提出した写真はここ最近のブログに掲載した中ではではうまく撮れたと思う
富山地鉄の市内電車停車場でののスナップと
乗りテツブログでは必ず掲載する駅構内の車両の写真を提出しました。
自分的にはここ最近の自信作だったのですが山崎教授の批評では
” 空に抜いたのはわかるがまだ構図が日の丸(主題が中央に大きすぎ)。
手前のレールを省き、もっと空に抜いたほうがさらに車両も
女の子も逆に際立ったはず。女の子がかわいかったかどうかは問題だが
かわいかったのならば感度を上げてシャッタースピードも上げて
ブラさないほうがよかったかなー ”
と、マジなんだかそうでもないんだかよくわからん講評で
教授はパワポを操って女の子の顔を拡大しはじめる・・・
こんなふうにキツイことをいったあとでもユーモアを混ぜ込むのが
山崎氏が受講生に親しまれる要因なのです 笑
もう1枚はここのところ、水戸岡氏の車両をテーマに乗りに歩いてるので
ブログに載せるこういった駅構内の車両の写真を面白いものにしたいのだが
どう思いますか? と逆に質問してみました。
すると
” こういった車両全体の写真をキチンと撮った上で
例えば車両の部分的なおもしろい造形を近くで大きく撮ってみるんですよ。
ボクならばガラスの下の銀色の部分にロゴが書いてあるのなんか面白い”
なるほど、氏のウェブサイトとかにもそういう部分的なクローズアップと
背景をボカしたような写真は載っていたりします。
これは組写真的に構成している当ブログにも参考になる意見でした。
この日の最後に次回の講座での課題は ” 最寄駅 ” と発表がありました。
9月16日 キャノンフォトクラブ ” れいるうぇいず ” 9月例会
8月にあったGTY写真展のあとで来年の出展に向けて
これは継続的に鉄道写真を勉強していかなければいけないと思いました。
そのときに最初に思い浮かんだのは山崎氏を中心に
年10回ほどの課題批評を行っている ” れいるうぇいず ” という
キャノンフォトクラブの中のサークルでした。
写真展直後に入会を申し込み、今回が初めての出席。
が、困ったのが例会の10日ほど前になって
” 出欠を返信してください、今回の課題は ” 都市 ” です。
ただし今回は初回の参加ということで課題提出は自由とします ”
とメールがきました、ってもう時間ないじゃないっすか!!
首都大のHRのときに知っているメンバーのかたに相談したところ
横から酔っ払った教授が
あー、それはがんばるしかありません、がんばろー! と。
いやいや・・・
都市なんてすごい難しいテーマだしそれにその3日後から九州乗りに行くし・・・
ここいらからが悩み始めたころです。
九州に行く行き帰りの飛行機とかもずーっと都市の課題、
なにを撮るかばかり考えていました。考えた結果・・・
追 憶
東京の開発が旧ピッチで進む豊洲地区に取り残されている
開発の進む豊洲地区の近代的なビルを対比させてみようかと思いつきました。
忘れ去られた存在なのだからいちばん人の気配がない早朝がよいだろうと。
自分的には現場の風景は頭の中のイメージと現場はちょっと違い
これは建物が遠すぎて小さくなってしまい、まいったなぁと思ったのですが
教授の評価はそうでもなく
” なかなかいいですね。団地やオフィスビルやいろんな構造物もあるし
建設中のマンションにクレーンがあるのも時間の経過をカンジさせていい。
たとえば雑草がもっと伸びているときにもう1回撮るともっといいですね ”
と、意外によく評価してもらいました。
忘 却
出展は1枚ですが、評価はもう1枚OKということなので
別の角度からのもう1枚を提出したのですが、これが大失敗!
” こんなんじゃ鉄道なんだかなんだかさっぱりわからない、自己満足!
さっきの写真のほうがぜんぜんいい! ”
ごめんなさーい!
この日ももちろんホームルームは行われ
昼の4時半に終了したことからなんと!6時間もHRは行われました。。。
居酒屋さん、あんなに長居して大丈夫だったんだろうか・・・
ただ、これくらい長く飲み続けると酒が抜けてマジで写真の話をする時間帯もあり
教授と上級者を中心に今回のテーマについて皆で熱く議論したりして
こういう場を大切にしていくことがレベルアップにつながるんだなぁ、と思いました。
9月18日 首都大学 熱血鉄道写真塾 第3回
れいるうぇいずのHRの帰り、何人かでいっしょに中央線で教授と帰り際
「 じゃ、またあさってよろしくですー! 」 というと
「 えっ、あさってってなんだっけ? 」 というすばらしいリアクション!
首都大とれいるうぇいずのメンバーはほとんどリンクしてることもあり
前々日までにみな、エネルギーを使い果たした感アリ。
教授も、受講生も、なんとなく元気がない1日の提出課題は ” 最寄り駅 ”
悪名高かった開かずの踏み切り中央線東小金井駅が高架化された今
朝夕の混雑時には踏み切り待ちの人に整理券を配り
駅構内を抜けて開かない踏み切りを渡れるようにする社会実験も行われています。
で、主に開かなくなるタイミングとしては特急レッドアローの通過前後が多いので
踏み切りとレッドアローと大勢の踏み切り待ちの人々を絡めようと目論見ましたが
大勢いるときとレッドアローのタイミングが合わず撃沈・・・ 教授の評価も
” べつに車両はいらなかったんじゃないですかねぇ・・・ ”
はい、つぎ・・・ てなもんです。
でも全体的に元気のない日だったんであんまり駄作が目立たなくてよかったです。
9月30日 首都大学 熱血鉄道写真塾 最終回
前回の帰り道、HRの帰りに教授は
” みんなスナップショットのスキルを高めないとダメ、来週はしっかりね! ”
といっていた。よっぽど前回の課題に落胆したんだろう・・・
そんな今回のテーマは ” 線路のある風景 ”
今回は短いスパンの課題が終わったあとということでなかなか秀作が続くが
テーマを逸脱した作品も散見し、教授のキビしい評価も垣間見られる。
やばいなぁ、と思いながらスクリーンに登場した私の作品
前回の最寄り駅の撮影中に見つけたのですが
レールの二次利用として線路際のフェンスに使われているのが面白いと思い
このテーマに使ってみました。
第二の人生を送るレールと現役のレールの上を走る車両。
副題の車両はぼんやりと浮かべたかったので
ひかりのぼやける水銀灯の下を選んで撮ってみました。
これに対する評価は
” まさかこういう発想が出てくるとは思いませんでした。
狙いはすごくおもしろいと思います。
ただ、車両はせめて何が写っているのかわかるように
もう少しハッキリ撮ったほうがよかった。
あと、手ブレが目立つ。狙いがすごくいいだけに惜しい・・・ ”
いやいや、こんかいは狙ったんですけどねぇ!
なにせヒザを肉離れしていたので1/8秒なんてシャッタースピードなんて
いつもなら大丈夫なんですがふらついてしまったようです。
写真の評価が高かっただけに惜しかったなぁ・・・
あんまり悔しかったのでカーボンの三脚買いました!!
と、総じて9月は芸術の秋にはチト早かったものの写真講座三昧で過ごしました。
課題のプレッシャーは大きかったもののテーマについて深く考え
それがほんの一部でもこの時代に評価されている写真家に認めてもらえるのは
大きな喜びでもあり、また励みになりました。
れいすうぇいずはこれからもずっと続き、首都大講座のほうも
不定期ながらまた企画があるようなのでこれからも学習を続けたいと思います。
その課題はまたここに貼りますからね!
じつは首都大の第2回の日は山崎教授のお誕生日
表題の写真は課題のデータを投影すると
こんな楽しいコラージュをサプライスでプレゼントされたときのヒトコマです
やさしい山崎教授は せっかくだから と家までこの格好で帰ったそうです!