赤い酔星 通常の3倍酔っ払いながらのウイスキー&テツ旅ルポ

鉄道旅とウイスキーあっての楽しく豊かな人生であります。。

アスタモリス マクダフ2006-16 モルトヤマ周年ボトル

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北陸で気を吐くモルトウイスキー専門店、
モルトヤマの下野さんが周年で執念で選定したボトル。
その過程をすっとお聞きしていたので
とても楽しみにしていたボトルです。

外観 色
やや薄めのゴールド 輝き、透明感ともによい

香り
立ちは普通からややよい 
おだやかに語りかけてくる印象
カスタードクリーム
フルーティー 赤肉メロン パウダーシュガー
子供用歯磨きのフルーツフレーバー 粒あん
奥から少々のメタリック レモンシロップ
雑味のないとてもクリアな香り

味わい
まずバーボン樽らしいバニリンな甘み
追いかけて心地よい樽渋
後半は度数の高さを思わせる白いスパイス
上顎からハナに抜いて刺激的なトロピカル
パイナップル グアバ

余韻
長め 味わい後半からトロピカルを引きづりかつスパイシー

わたしのような庶民はここ1年くらいのウイスキーの値上がりには
庶民レベルではもうとてもついて行けず、
ボトラーズでこれくらいの価格帯(9580円)のものは
確実に入手して勉強させてもらいたいところです。
全体的な印象としては熟成10年ということですが
いいところで止めたな、、と思います。
バーボン樽は短期間で甘くさわやかなフルーツ感を得られる反面
同時に樽辛も戴いてしまいがちなので
バーボン樽のシングルカスクでは ” 止め時 ” が重要と思うのは
ここのところ秩父MDCを追っかけて思うところです。
このボトルではアタックのフルーツ感プラス後半のスパイスが
心地よい余韻の範囲でバランスしていると思います。

マクダフとはあまり聞きなれない蒸留所ですが
それはかつてオフィシャルボトルをグレンデブロンという
ブランド名で販売し、ボトラーズ向けにはマクダフ名を使っていたためです。
東ハイランドの蒸留所ですが北岸に面しているせいなのか
その冷涼な気候がバランスのよい熟成を育んだのか・・・
そんなふうに思いを馳せる1本でした。。