マルス 岩井ワインカスクフィニッシュ2015 テイスティングノート
年1回のリリースを毎年楽しみにしているマルス 岩井 ワインカスクフィニッシュが
先週あたりからことしのものが流通し始めたようです。
当初、マイナーな存在だったこのブレンデッドも年々人気を集め
今回あたりから入手が難しい商品になってきました。
それでもいつもおつきあいしているプロショップさんの協力で
何本か入手できましたのでさっさく利いてみたいと思います。
テイスティングノート
外観・色
濃い琥珀色 赤みが強い クリアー 輝きは普通 粘性よい しっかりとしたレッグ
香り
立ちはふつう~よい おだやかに語りかけてくる印象
トップノートで赤ワイン様のタンニン クリアなドライフルーツ フレッシュな苺
奥から古木香 フルーティー 爽やかな柑橘 ネーブルオレンジ メントール
味わい
アタックで酸 渋 追いかけて比較的強いピリピリとしたアルコール
ハナに抜いてタンニン感 全体を通して心地よいフルーティーな酸味
余韻
ブレンデッドとしてはシッカリと長め 味わいから続く赤い果実様の酸味 アルコール感
たいへん意外だった印象はけっこうアルコールのエッジが立ってるのと同時に
いままでのものよりさらにわかりやすく赤ワインの風味が前面に出ているなぁと。
岩井WCFのその特徴として例年は飲み口のやわらかさ、飲みやすさがあり
このくらいやわらかいとウイスキー初心者でもストレートでいけるね!
というのがありましたが、今回は後熟のワイン樽の風味を強く取ってくる目的か
ベースになるウイスキーをワリとしっかりしたものにしたのかと思います。
外観のキレイなレッグの立ちかたからもそう思います。
岩井WCFのもともとの特徴としてのやわらかさ、飲みやすさを引っ込め
あえてワイン樽後熟のニュアンスが前面が押し出されているのは
やはりウイスキー市場の成熟から愛好家に求められるようになり
お酒の設計図として本格的なものにモデルチェインジしたのかな?
とも思います。
このボトルに対する期待値を考慮すれば妥当でしょうね。。