赤い酔星 通常の3倍酔っ払いながらのウイスキー&テツ旅ルポ

鉄道旅とウイスキーあっての楽しく豊かな人生であります。。

マッサン最終回と初号スーパーニッカ復刻版 テイスティングノート

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やっと時間が出来たのでマッサンの最終回とその前の回を見てみました。

人生はアドベンチャー

わたしはある種のアドベンチャーを職業にしていた時期もあり
自分の中でもいい古された言葉ではあったのですが
わたしたちがこうして ” ふつうに ” 世界最高品質のウイスキー
街中で、ふつうに、手にとって1日を締めくくることができるのは
マッサンと、支えたエリーと、鴨居の大将と、矢口専務と、大作社長たちの
その大切な人生を賭けた壮大なるアドベンチャーがあったのだと
改めて敬意を表します。

そして初号スーパーニッカ復刻版

香り:立ちは普通 その風味は完全な余市ウイスキー 
お約束のもっさりフルーツ、野性のイチジク、紅いリンゴ
奥から牽き立てのモルトのニュアンス、
やがてにがりのようなピートそのもののニュアンスが広がる

味わい:アタックで琥珀色の透明感 フルーティー、クリアタイプのリンゴジュース
後半でにがりのようなピートそのもののニュアンス、黒土
ハナに抜いて熟した赤い果実、洋ナシ、林檎

余韻;普通~ブレンデッドとしてはわかりやすい フルーティー あたたかい

スーパーニッカは新幹線の車販でミニチュアを売っていた時期もあり
呑みテツとしては思い入れのあるウイスキーでもあります。

建築に携わっていた当時、建築家はその建物がもっとも美しく見える瞬間は
竣工した瞬間をイメージして設計するときいたことがあります。
ならばこのウイスキーを復刻するにあたり、大役を担ったブレンダー陣は
マッサンの最終回をイメージしてこのウイスキーブレンドしたるのかと。
復刻版スーパーニッカはスーパーエリーであり、
亡くなった妻を慈しんでブレンドしたというのもまた史実に相違ないところです。
余市ウイスキーを語るときに欠かせない表現に もっさりフルーツ という
山の中で採れる垢抜けないワイルドフルーツ感がありますが
ああ、それは明治大正年間に会津の男たちが心血込めて作った
あのリンゴと同系列に考えていいのかともこのウイスキーから思います。
そして、モルト(発芽した大麦)とスモーキーフレーバーの基になる
ピートそのもののニュアンスもしっかりとカンジられ、
ブレンダー陣の想いがしっかり感じ取れる秀作と思います。。